叱ったところで犬は反省しない | 胴長屋犬健

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胴長屋犬健の島田です。

未だにテレビの動物番組を見ていると、叱られた犬が反省しているかのような動画が面白おかしく流されます。

あたかも「ごめんなさい」と言っているかのような表情や行動をしたりしています。

しかし、あれは反省しているのではなく、飼い主さんに叱られたことでストレスを感じ、あのような反応をしているだけです。

飼い主さんの怒りを緩和する方法がわからなければ、ただ黙って上目遣いに見つめたり、視線をそらして対立しないようにしたりするでしょう。

もし、以前、ある行動をとったら叱るのをやめてくれたとしたら、その行動を繰り返し取るようになるでしょう。

本当に反省しているのだとしたら、二度と繰り返さないはずですが、結局何度も繰り返されますよね?

ですから、反省したかのような行動は、愛犬が「何とかしてこの強いストレスから逃れたい」と思ってとった苦渋の選択だと思った方が良いです。

そもそも、犬の記憶力は短時間なので、何かしてから時間が経ってしまうと、自分のしたことなど覚えていません。

ティッシュの箱で遊んで部屋中にティッシュをばらまいたとして、飼い主さんが帰宅し、その様子を見て叱ったとします。

しかし、愛犬はティッシュで遊んだなんてことはすっかり忘れているので、

散乱しているティッシュ + 飼い主さんの帰宅 = 嫌なことの始まり

ということは覚えるかもしれませんが、「ティッシュで遊んではいけない」なんてことは覚えるはずもありません。

なので、結局は同じことが繰り返されます。

叱るのであればですが、「ティッシュで遊ぶ」ことと「叱られる」ことを関連付けるために、ティッシュで遊んでいる最中に叱らないと意味がありません。

それ以前に、そもそも「犬が遊べるような所にティッシュを置いてある」ことの方が問題です。

それは、犬に「ティッシュで遊べ」と言っているようなものです。

それなのに、犬がティッシュで遊ぶと叱る・・・矛盾してますね。

犬にされて困るようなことはできないように「環境を整える」ところからスタートしましょう。

遊んだりかじられたりして困るものにアクセスできないように環境を整えましょう。

※イタズラできないようにと、犬をずっと閉じ込めておくのは虐待です。

そうした上で、困った行動にどうアプローチしていくか考えましょう。

また、家具をかじったり、ティッシュやスリッパなどで一人遊びをするのであれば、遊びや運動などが不足していると考えられます。

そういう場合は、一緒に遊んだり、散歩や運動したりして発散させてあげるだけでも、そういったイタズラは少なくなっていくはずです。

あるいは、何かに執着しているようなら、それを無視できるようにトレーニングしていくことも大切です。

叱ったところで、困った行動がなくなることはほぼありません。

もっと建設的な方法でアプローチしていった方が、人も犬も幸せなはずです。

困った時には、胴長屋犬健までお気軽にご相談ください

一緒にお悩みを解決して行きましょう!p(^-^)q