身体の内側から不安を取り除こう | 胴長屋犬健

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胴長屋犬健の島田です。

一昨日、『性格は「腸内細菌」によって決まる:研究結果』というWIREDの記事がありました。

不安傾向の強いマウスに大胆な性格のマウスの糞便微生物を移植したところ、移植されたマウスはより社交的な行動をとるようになったことが確認されたそうだ。」
ある種の腸内細菌は、精神状態によい影響を及ぼす可能性があります。ストレスに対して体が適切な反応をとるために、そうした細菌が必要なのです」

他のワンちゃんの出したてウ○チを食べてしまう困った子の方が社交的になる(?!)などと変な想像もしてしまったのですが(笑)、寄生虫の感染の可能性もあるので、さすがにそのまま食べるのは衛生的にも止めさせた方が良いですね。

まだ研究段階なので、何年後に実用化できるのかわかりませんが、不安傾向のあるうちのクルゾンには試してみたいところではあります(笑)

ただ、極度に怖がりなワンちゃんだと、環境が変わるだけで血便になる子もいるくらいですので、不安傾向が強いと、ストレスから腸内環境も悪くもなると考えられます。

そうすると、腸内細菌のバランスも崩れますから、それにより精神状態にも悪影響が出て、さらに不安を感じるようになり・・・と悪循環に陥ってしまう可能性はありますね。

怖がって身動きが取れなくなってしまうワンちゃんや、恐怖心や不安、警戒心から吠えたり、攻撃的になってしまうワンちゃんなどの場合には、それでもオヤツが食べられたり、比較的早く慣れる子であれば、色々なトレーニングを行うことだけでも、怖がる対象に慣れさせることは十分に可能です。

しかし、特に不安傾向が強いワンちゃんの場合には、怖がる対象に慣れさせようと思っても、オヤツなどが有効でなく、トレーニングだけでは難しい場合も多いです。

そのため、運動や遊びでストレス発散をはかったり、色々な課題を与えてクリアさせて自信を付けさせることで、少しずつ内面を変えていくことも合わせて行っていきますが、やはり時間はかかってしまいます。

そこで、同時に、食事やサプリメントで不安を和らげるようにアドバイスさせていただくこともあります。

神経伝達物質のひとつに「セロトニン」がありますが、セロトニンは、心の状態を安定させ、ストレスを減らす働きがあります

セロトニンが不足すると精神が不安定になりやすくなり、人間の場合はうつ病などの精神疾患を発症するリスクが高まります。

セロトニンは、別名「怒りのホルモン」と呼ばれる神経伝達物質「ノルアドレナリン」の暴走を制御もしており、ノルアドレナリンは「意欲」「不安」「恐怖」「緊張」などの感情・精神状態と関係しているため、セロトニンが不足すると精神的に不安定になり、不安や恐怖を強く感じたり、攻撃的になったりするわけです。

そこで、セロトニンを増やすように働きかけ、身体の中から改善して不安を解消していくことで、トレーニングの効果が早く現れるようにしていくわけです。

セロトニンの生成には「トリプトファン」という必須アミノ酸や「ビタミンB6」が必要ですが、腸内環境のバランスが崩れると栄養素の吸収も悪くなるでしょうから、それによりセロトニンが不足して、精神的にも不安定になる可能性が考えられますね。

「腸内細菌が精神状態によい影響を及ぼす可能性がある」というのも、納得できる研究結果です。

では、どうやったらセロトニンを増やせるのか、ということになりますが、方法は色々ありますが、すぐにできるのは以下の4つかと思います。

1.トリプトファンとビタミンB6の摂取
2.運動をする
3.よく噛ませる
4.グルーミングをする

<次回へ続く・・・>

もちろん、食生活を改善しただけで良くなってくれれば、それに越したことはありませんが、平行してトレーニングを行うことでより早く改善が見られるようになります。

胴長屋犬健までご連絡いただければ、ワンちゃんに適した食生活やトレーニング方法などをご提案させていただきますので、ご興味を持たれた方は気軽にご相談下さいね!

P.S.
タイトルを「身体の中から不安を取り除こう」→「身体の内側から不安を取り除こう」に変更しました。

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