おうちの中でアジリティ | 胴長屋犬健

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胴長屋犬健の島田です。

今日は、「しつけ」から離れて、「アジリティ」の話にしましょう。

ご存じの方も多いと思いますが、「アジリティ」とは、人間とワンちゃんがチームになって行う、言うなれば犬の障害物競走で、コース上に置かれたハードルやトンネルなどの障害を次々にクリアしていく競技です。

競技タイムも重要ですが、それよりも重要なのは、障害を決められた順番にクリアしていくことです。

また、ハードルのバーを落としたり、障害の前でためらったりすると減点となるだけでなく、障害の順番を間違えたり、飛ばしたりすると失格になります。

アジリティを行うことで、飼い主さんとワンちゃんとの関係性も深まりますが、そうそう行いたくても行えない、どこでアジリティができるのか分からない、という方や、アジリティを行ってみたいので、アジリティ用具を購入しようと思ったら、意外に高かった・・・ということもあると思います。

そこで、室内でも簡単にアジリティができる『やさしいアジリティ』という用具を紹介します。

トンネル

ハードル

リング

上から、難易度★のトンネル、難易度★★のハードル、難易度★★★のリングの3つです。

いずれも、好奇心旺盛な子であれば、すぐに慣れてくぐったり、飛んだりできるようになるかもしれませんが、臆病な子の場合、近づくのも怖いということもあると思うので、まずは慣らすことが必要です。

トンネル1

トンネル2

トンネルは、慣れていればすぐにくぐれますが、怖いと頭を突っ込むこともできませんので、無理に通そうとするのは止めましょう。余計に怖がって遊べなくなります。

まずはオヤツで近くに寄れるように誘導していき、次に入り口にオヤツを置いて頭を入れることに慣らし、徐々に奥へ入ることを慣らして、最終的には通っても大丈夫だと教えていきます。

臆病な子は、近づけるけれども、頭を突っ込むことは難しい場合も考えられるので、その際は、たたんだ状態で(筒状ではなく輪っかの状態で)くぐれるようにするところから慣らせてやると良いかもしれません。

ちなみに、うちのクルゾンは、日ごろから色々なものをくぐる遊びをしていることもあり、すんなりくぐりましたが、昔はオヤツで誘導してもトンネル状の物はくぐれず、私が反対側から頭を突っ込んで呼ぶようにしたらくぐれるようになったので、色々やり方を試してみると良いと思います。

通れるようになったら、他の大好きな遊びと絡めて、トンネルをくぐったら大好きな遊びをし、中断してトンネルをくぐるを通るように指示して、くぐったら遊び・・・と繰り返していくと、トンネルをくぐることも好きになっていくと思います。

ハードル1

ハードル2

ハードル3

次は、ハードルですが、日頃からジャンプするような遊びをしているとすぐに飛べると思いますが、怖いと近づけないし、バーをまたぐことすらできないでしょう。

まずはオヤツで近くに寄れるように誘導し、次にバーなしで間を通り抜けられるように慣らしていき、躊躇なく通れるようになったら、バーをセットして、最初はまたいで通れるようにし(超小型犬の場合は1段目より低くなるように工夫するなどしましょう)、最終的には飛び越えられるようにしていきましょう。

ただ、2段目、3段目となると、とばずに下をくぐり抜ける場合もあるので、くぐり抜けられないようにちょっと薄い雑誌のような物で遮ったり、タオルを掛けるなどして、飛べるように促してみましょう。

そもそもジャンプすることがわかっていないと飛べないこともあるので、そういう場合は、バーだけ手で持って、他の遊びの中でバーを飛び越えさせるように工夫して動かし、「バーを飛び越えると楽しい(ほめてもらえる)」と覚えさせてから、ハードルに挑戦した方が良いかもしれません。

リング1

リング2

最後は、リングですが、リングの上半分が気になって嫌がる子もいるかもしれませんので、下半分だけ付けて、まずはハードルと同じように飛べるようにしてから、リングにした方が良いでしょう。

ちなみに、うちのクルゾンは、リングを構成しているチューブ2本のチューブの凹凸が掃除機のホースに似ているせいか、チューブがあまり好きではないらしく、最初は少し嫌がったものの、誘導したらすんなりまたいで通り抜けました。

上半分を付けて、徐々に高さを上げていくと、今度はリングの上にも下にもぶつからずに、間を飛び越えないといけないので、慣れるまではぶつかって倒してしまうかもしれません。

そういう意味でも難易度★★★とあるように、少し難易度が高いと思われますので、何度も練習しましょう。

くぐったり、飛んだりできるようになったら、3つを組み合わせたり、他の遊びと組み合わせるなどしてみましょう。

というわけで、悪天候でお散歩に行けないような時でも、室内で楽しく遊べる『やさしいアジリティ』、利用してみてはいかがでしょうか?