NRMとマテの練習(パーソンラッセルテリアのJくん) | 胴長屋犬健

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胴長屋犬健の島田です。

先日、2週間ぶりにパーソンラッセルテリアのJくん(♂1歳半)のレッスンに行ってきました。

前回はフセを練習しましたが、だいぶ完成度は高くなっていたものの、まだまだ先読みしてオスワリの後でフセてしまうことも多いのでした。

これは、色々なことを教えていく過程で、どんなワンちゃんでも起こることなので心配いりませんが、確実にコマンドでフセるように練習を重ねる必要はありますね。
しかし、これまでもしっかり練習をされてきているので大丈夫でしょう。

パパさんはヒールウォークもまだきちんとできないとおっしゃっていたのですが、以前はちょっと歩くと止まってしまうレベルだったのが、今はなんとなく横について歩けるレベルになっているくらいですので、まだ屋外では難しいにしても、練習の成果は確実に出ています。

当初に比べれば格段の進歩ですね!

継続は力なりというように、ヒールウォークのように練習を続けていれば、いずれ指示通りに行動できるようになっていきますので、オスワリとフセをしっかりと練習していって、しっかり聞き分けられるように教えて欲しいと思います。

さて、今回は、NRM(No Reward Mark=ご褒美がもらえない合図)を教えました。

NRMでは、ワンちゃんが人の意図しない行動をとった際に、叱るのではなく、「アア」や「ノー」といった言葉で合図を出して、その行動はご褒美(オヤツなど)がもらえない行動だと教えることで、言葉だけで行動を止められるようにしていきます。

アイコンタクトとリコール(呼び戻し)が確実にできれば、名前を呼んでオイデと言うだけで行動を止めることもできるので、状況によってはNRMも必要ない場合もあります。

しかし、言葉で行動を止めるという選択肢もあれば、より確実に拾い食いなどの望ましくない行動を止められるようになります。

さて、NRMを教えていくときには、成功した時はもちろんオヤツをあげるのですが、失敗したとき(失敗した瞬間)に合図を出すことで、合図とご褒美がもらえないということを結びつけていくため、失敗してくれないと練習になりません。

勝手にオヤツを食べないように我慢するJくん

ところが、Jくんは一度失敗してオヤツがもらえないと「この状況は何かがマズイ」と覚えてしまい、そもそもこちらが失敗してほしい行動をとらないようにする(そもそもこちらに近づかないなど)ようになってしまいました。

Jくんは物覚えも良く、こうやって状況を読む能力も高くて良いですね。

しかし、さすがにこれでは練習になりませんので、パパさん、ママさんには、日常生活の中でタイミングを捉えて教えて行ってもらうことにし、NRMの練習は切り上げました。

時間があるので、今度はオスワリの後で、マテをさせる練習をしてみました。

最終的には、飼い主さんが10メートル(室内なら部屋の対角線程度)離れて、1分待っていられることが目標です。

もしかすると・・・とは思ったのですが、フセを覚えたことで予想通りの状況が発生。

オスワリの状態で待たせようとすると、次はフセじゃないの、とばかりにフセをしてしまうのです。

待ちきれずに動いてしまう子は多いので、そこは慌てずに、ほんの一瞬でも待てたらクリッカーを鳴らしてオヤツ、というレベルから練習し、徐々に待てる時間を長くしていきます。

今回は5秒くらいが限界だったものの、これまで地道に練習をしてこられたパパさん、ママさんとJくんですので、すぐに待っていられるようになると思います!

5秒くらいなら待っていられるようになったJくん

というわけで、今回はNRMとマテでしたが、どちらも動きがほとんどない練習なので、つまらなかったかな〜と思い、最後にJくんとちょっと遊んであげました。

レッスン中とは違い、パーソンラッセルテリアらしいテンションではしゃぎ回る姿にはほのぼのしちゃいますね♪

次回はどのくらいのレベルに成長しているか、いまから楽しみです!